大山王国
山陰百景

『100枚の風景遺産 山陰百景ポストカード』
<大山王国×山陰sacca>

 大山山麓、大山の見える広域エリアを魅力的に発信し、この地域を知り尽くすNPO大山王国が撮り下ろした山陰の絶景100ポイントの写真を地元のクリエーター集団山陰saccaがデザインしポストカードにしました。

 テーマは、「誰もがちょっと時間をつくるだけで出会うことができる風景」少し早起きするだけで、少しだけ視点を変えてみるだけで、出会うことのできる風景をチョイスしています。
 更に、ポストカードに印刷されたQRコードを読み込むことで「いつ、どのタイミングで、どこに行けば見られるのか」をご確認いただけます。携帯やスマホ、タブレットPCからも気軽に情報を得ることが可能になっています。
 今後はエコツアーの一環としてポストカードの風景と出会うためのツアーの企画も地元と連携し開催する予定です。一枚のポストカードによる当地の情報発信。今の時代だからこその新しい観光コンテンツにぜひともご注目ください。
★ネット通販にてお買い求めできます。→大山王国ネットショッピング(http://daisen.ocnk.net/product/97)
※ネットでのご注文はセット販売のみとなります。
一枚ずつのご購入は、販売店でお願いします。
<価格:1枚150円>
【販売箇所】
・大山ものづくり学校
・tree http://sacca-tree.ciao.jp/tree/?p=65
・ますみずフィールドステーション
・ペンション暖暖
・宿坊・観証院 山楽荘
(Photo by Karaki Takashi)
価格
1枚150円+税
販売箇所
・大山ものづくり学校
・tree (http://treegifttree.base.ec
・ペンション暖暖
・宿坊観証院 山楽荘
・天狗茶屋
・今井書店/錦町店
・米子全日空ホテル
・皆生グランドホテル天水
・BEE WING/米子空港
・ぶんぶん堂/米子店・境港店・松江店
・大山ゲストハウス寿庵
・大山ビューハイツ
・手作りの店 まつだ

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※お取り扱い商品の内容は、販売箇所により異なりますのでお問い合わせ下さい。



《 ご質問/お問い合わせ先 》
一般社団法人 大山観光局
電話0859-52-2502   FAX0859-52-2770
(受付時間 8:30 〜 17:00)


山陰百景セレクションシリーズ





山陰百景 セレクションシリーズ

旅の思い出に。

大切な人へこんなおみやげはいかがですか?

すでに地元で大人気。あの「山陰百景」ポストカードに、

各観光地別や季節別のお得なセットが登場しました。

あなたの訪れた四季、場所にあわせて選べるのものうれしい。

オリジナルの封筒付きでみなさんにお届けします。



山陰の色鮮やかな季節の風景「四季の色」

山陰の美しく感動の風景「名景セレクション」





第一景

「ダイヤモンド」 
撮影:11月中旬(弓ヶ浜展望駐車場)
 記念すべき1シーン目は、朝に広がる大山の神秘的な風景を。大山の頂より太陽が昇ることは、その美しさと煌めきから「ダイヤモンド大山」と表現。しかしながら同じ位置でのこの風景は年にたった2日しか巡り合えず、しかも天候が安定しない山陰ではなかなか日の出のタイミングで大山を美しく確認することもできません。この風景も3年越しに出逢ったもの。つい合掌したくなる貴重な時間は、地元民でもなかなか出会うことのできない奇跡の風景なのです。

第二景

「山陰絵図」 
撮影:12月末(枕木山)
 国引き神話の舞台「島根半島」に立つ枕木山。ここから眺める大山にはこの鳥取県西部を知る上での貴重な風景が詰まっています。勇壮な大山の麓に広がる弓ヶ浜半島に、美保湾、さらに島根半島、大根島までを一望。この地域の地形を確認できるほどにパノラマな風景に遭遇できるのです。特に早朝、夜明け前の風景は一番に感動的です。

第三景

「雲の海」 
撮影:2月初旬(明地峠)
 岡山と鳥取の県境にある明地峠は地元のカメラマンがこよなく愛する絶景名所。寒暖の差が大きい晩秋から冬にかけて、日の出前に出かければご覧のような雲海の世界に遭遇することが可能です。遠くに立つ雪をかぶった大山北壁とのコントラストも絶妙。陽光が差し込み雪大山をオレンジに染め上げる時間がまた大きな感動を与えてくれます。

第四景

「天然のプラネタリウム」 
撮影:1月末(植田正治写真美術館)
 厳冬の夜、街灯の少ない大山山麓へと足を運ぶと満天の星空が訪れる人を迎えます。街中では決してみることのできない星の数。さらには日常的に流れ星を確認でき、季節によっては天の川も確認。そんな天然のプラネタリウムをドライブスルー感覚、車横付けで観賞できるのも大山ならではの特権です。

第五景

「ハイジ」 
撮影:6月末(豪円山のろし台)
 大山の絶景ポイント、南壁を望む「鍵掛峠」。実はあまり知られていませんが、南が鍵掛なら、北は「豪円山」と地元でも表現されるほど、晴れた日のこの場所での大山北壁の風景は言葉を失うほどの世界が描き出されているのです。ここからの風景はまるで「アルプスの少女ハイジ」に出てくるかのような欧州の牧歌的な世界。鍵掛峠とはまた違った雄大な時間に出逢うことができます。

第六景

「レッドカーペット」 
撮影:10月中旬(とっとり花回廊)
 西日本最大規模のフラワーパーク「とっとり花回廊」。園内の花の丘には秋真っ盛りの9月末から10月にかけ真っ赤な花の絨毯が敷き詰められます。その正体はサルビア。丘に1本の木に、勇壮な秋大山とのコントラストは、秋の大山の絶景ポイントの一つ。こんな絨毯の上を優雅に歩いてみたいものですね。

第七景

「ハピネス」 
撮影:4月中旬(日野川河川敷)
 日野川河川敷を春色に染める桜並木の一角、目にまぶしい黄色の花畑が広がっていることを地元の方もあまり知りません。桜と菜の花のコラボレーション。空の青、雲の白とも相まって絶妙な春のグラデーションを描き出しています。

第八景

「Into the blue」 
撮影:7月(桂島)
 島根半島の海は奇跡的。まるで海外のビーチへ繰り出したかのようなアクアブルーな世界が目の前に広がっています。さらに海の底までをはっきり確認できるほどの透明度。こんな海をプライベートビーチのように使える幸せな環境をかみしめながら、さわやかな夏時間を満喫してみてください。もちろんパスポートは不要です。

第九景

「足跡」 
撮影:6月(鳥取砂丘)
 砂丘芸術を楽しむなら早朝がオススメ。夜に吹いた日本海からの潮風が砂の丘をキャンバスに、風紋、砂廉など唯一無二なサンドアートを描き出します。そんな砂の上を踏みしめる充実感。自らの足跡を振り返りながら砂丘の朝を贅沢にご堪能ください。

第十景

「KI・ZU・NA」 
撮影:5月(鳥取砂丘)
 砂丘のもう一つの楽しみ方が馬の背ごしに沈む夕日。砂の上に立つ人たちがシルエッとなって何とも神秘的なヒューマンドラマを描き出していますね。これはそんな砂丘に演出された飼い主と愛犬の絆の物語。深い愛情と信頼関係を感じるとっても微笑ましい風景ですね。

第十一景

「町の目覚め」
撮影:10月下旬(米子城址)
街灯がない真っ暗闇のなかを小さな懐中電灯を頼りに歩くこと15分。たどり着いた先に見えるは視界のひらけた大パノラマ。ここ米子城址は標高わずか90mながら、大山でも頂でしか体験することのできない360度ぐるっと一周の風景を望むことが可能です。この時間、周囲の暗闇が徐々にとけ、空が黒から青へ、そして赤へ。目覚めの時刻と重なるため灯り始める街明かりとのコントラストが感動的な時間を演出します。

第十二景

「秋と冬の競演」
撮影:11月初旬(鍵掛峠)
2012年11月3日。地元の住民にして「10年に1度見れるか見れないか」という風景に大山周辺は包まれていました。数日まで降り続いた雪が大山の南壁を真っ白に染め上げ、この日ピークを迎えた紅葉との絶景コラボが実現。例年ならこの時期ここまで冠雪することはほぼないだけに、まさに奇跡の競演がここに実現したことになりますね。

第十三景

「日本の秋」
撮影:11月末(由志園)
晩秋の11月下旬。去りゆく秋を惜しむかのような絶景のステージが中海に浮かぶ小さな島の上に用意されます。山陰最大規模の池泉式日本庭園を抱える観光名所「由志園」。こちらの庭園を彩る木々が紅葉を迎えるころ、秋の夜間鑑賞会と題したライトアップが行われ、訪れる人と深山幽谷の世界へといざなうのです。日本人でよかった、そう思う時間が終わる12月初旬、山陰は本格的な冬の訪れを迎えます。

第十四景

「冬の使者」
撮影:1月初旬(米子水鳥公園/安来能義平野)
秋の深まりとともに米子水鳥公園に里帰りするコハクチョウたち。その立ち振る舞いは、他の水鳥とは全く違った、可憐でかつ、飛び立つさまには美しさとともに凛とした風格さえ感じるほどです。冬の間のわが家となる米子水鳥公園には、羽を休めるコハクチョウ達がたくさん。朝日とともにエサを求め、陽に向かって飛び立っていきます。

第十五景

「夕景求めて」
撮影:11月(宍道湖)
島根県松江市の宍道湖は今や夕日の名所として全国から観光客が訪れています。日没1時間前になると徐々に人が湖岸に集い始め、これから始まるショーを前に心躍らせる時間が続き、その瞬間がやってくるとそれまでのざわつきや会話が途絶え、誰も言葉を発することなくただただ太陽が沈んでいくその時間をじっと眺めているのです。嫁ヶ島の向こう、沈む夕日は今や水の都・松江の風物詩。太陽にお別れしたら、ぜひ地元の言葉で「だんだん」とあいさつしてあげてください。

第十六景

「レインボーブリッジ」
撮影:11月(江島大橋)
鳥取県・境港市と島根県・松江市を結ぶ県境の架け橋「江島大橋」。境水道にかかるその橋は実は夜に下から眺めるとわずかに放たれる様々な色の明かりが水面に反射し、何とも神秘的な風景を描き出してくれます。その姿はまさにレインボーブリッジ。ちなみにこの橋、お決まり文句ではありませんが、「封鎖できませ〜〜〜ん」(笑)

第十七景

「雪国列車」
撮影:2月(江府町181号線沿い)
岡山と鳥取を結ぶJR伯備線。日南町から日野町、江府町へと続く線路の周辺には入り組んだ岩肌、深い森が囲み、自然のなかを潜り抜けるような爽快感を感じることができます。そんな風景を日野川周辺から撮影。特に深い雪に包まれる冬の時期は、山陰ならではの厳しい季節を表現でき、写真からも寒さが伝わってくるかのよう。ローカル線とのコントラストも絶妙です。

第十八景

「雪の華」
撮影:1月(大山の森の中)
大山の冬は厳しい寒さと豪雪によって閉ざされた森に。ただそんな森に触れ、普段スキーやスノボでは決して味わえないウインターアクティビティが今密かなムーブメントに。それがスノーシュー。雪上歩行が可能なスノーシュー(西洋かんじき)を履き、いざガイドに導かれ森の中へ。誰も踏み入れることのなかった雪の上に自らの足をつけ、途中冬を懸命に生き抜く動物や植物に遭遇。天気がよければ青空を背景に咲くこんな雪の華にも遭遇できます。

第十九景

「オーシャンダイブ」
撮影:1月(だいせんホワイトリゾート)
大山の冬はスキー&スノボ天国。西日本最大規模を誇る「だいせんホワイトリゾート」を筆頭に、「大山桝水高原スキー場」、「奥大山スキー場」、「鏡ヶ成スキー場」の4つのゲレンデがウインターリゾートをサポート。ここ「だいせんホワイトリゾート」は、見上げれば雄大な大山の北壁、リフトに乗り頂へと登れば眼下に見下ろす弓ヶ浜や日本海の景色を一望。絶景スキー場の名にすさわしいロケーションで、滑っておりる様はまさに日本海に向けてダイブしていくかのよう。

第二十景

「天の川」
撮影:4月(大山桝水高原)
澄んだ空気の夜。大山標高600mあたりに出かけてみると、まさに星空が迫ってくるかのように近い。ここ大山桝水高原も同じで、大山のフォルムの上、プラネタリウムのように輝く星空に包まれる感動。流れ星も日常的。さらにはこんな天の川も確認。街中では考えられない風景を普通に、さらには車の中からも眺めることができるなんて・・・。恋人の聖地にふさわしいロケーションの下、大切なあの人と思いを共にしてみませんか。


第二十一景

「桜フレーム」
撮影:4月上旬 伯耆町藍野
雪解けの大山を囲む春色のフレーム。桜と大山のコントラストは数あれど、この場所は私にとってもお気に入りの一つで、しかも忘れられないポイント。思い入れの深さは写真展で一番の大判サイズで展示していることからもよくわかっていただけると思います。

第二十二景

「神桜」
撮影:4月初旬 玉湯川沿いの桜並木
国道9号から山陰を代表する名湯「玉造温泉」へと続く玉湯川の桜並木。ここではぜひ夜桜を観賞してほしい。川沿いに並ぶ数百本の桜が見事にライトアップされ、川面にもその灯りが反射。神話の里・島根ならではの神秘的な時間が存在しています。

第二十三景 

「名峰を望む」
撮影:4月中旬 俣野ダムのサージタンク前
雄大な大山の南壁を望む穴場名所の一つに、江府町のはずれ、地元で俣野ダムのサージタンクと呼ばれるポイントがあります。巨大なタンクの手前、ベンチが並ぶ展望台からは雄大な山肌を確認でき、春爛漫の4月中旬〜下旬には彩の桜とのコントラストを確認できます。

第二十四景 

「城下の桜」
撮影:4月初旬 松江城
城下町・松江のシンボル「松江城」。江戸からの時を経た今もなお天守閣を囲むように美しい桜の花が咲き誇っています。桜まつりの季節には松江ならではのお茶の振る舞いも。かのお殿様も楽しんだのでは?なんて想像を膨らませながら、ぜひお城風情を存分にご堪能あれ。

第二十五景 

「フラワーカーニバル」
撮影:4月末 とっとり花回廊
西日本最大規模を誇る花の楽園「とっとり花回廊」。春は一年を通じて特にカラフルで、チューリップやアイスランドポピーなど色とりどりの花が園内に咲き誇り、そんな園内の一角には実は桜も。こちらの桜は通常のソメイヨシノとはまた違う品種の桜が多く、見た目もいつも以上に華やかで、訪れる人をおとぎの国へとナビゲートしてくれるはず。

第二十六景 

「春道」
撮影:4月上旬 法勝寺城山公園
南部町の桜名所「法勝寺城山公園」。法勝寺川沿いに4000本の桜並木が続き、ちょっとした桜ハイキングが楽しめるこちらでは、見ごろの時期ともなると多くのお花見客が。桜並木の下を優雅にお散歩するもよし、川土手でお花見するもよし。また終盤には桜吹雪のなかを優雅にある感動のシーンも堪能。

第二十七景 

「甘〜い花園」
撮影:5月上旬 大山町坊領
新緑間近の大山・北壁を望む大山町のとある田園風景。そこに咲く一面の花畑、何の花かわかります?そう、これは周囲に甘〜い香りを漂わせ、春にお目ざめしたばかりのミツバチたちを引き寄せるレンゲの花。紫の小さな花たちが春の大山と見事なコントラストを描き出してくれていますよ。

第二十八景 

「銘茶の里」
撮影:4月末 壺瓶山
米子市の淀江地区は周辺でもお茶の里として知られ、壺瓶山周辺には地元産の銘茶へと使用される茶葉が生産。収穫間近の4月ともなると残雪の大山と緑の茶畑の春ならではの競演を楽しむことが可能です。そんな風景を観た後はぜひ地元の茶葉を使ったご当地ティーをご堪能あれ。

第二十九景 

「藤のすだれ」
撮影:5月上旬 住雲寺
5月のGW。大山町にある住雲寺(じゅううんじ)では「ふじ寺」との愛称の通り、見事な藤の花が見ごろを迎え、藤まつりも開催。境内にはフジの大木が全部で4本あり、花の房が六尺(1.8m)まで垂れ下がる「六尺フジ」という日本各地で数カ所しか存在しない貴重なものということで多くの方が“藤のすだれ”を求め境内に足を運ばれます。ライトアップされた藤棚も妖艶で神秘的。

第三十景 

「虹の王国」
撮影:5月上旬 植田正治写真美術館前
突然の雨かと思えば、その数分後には雲の隙間から太陽が。不安定な天候はここ山陰地方の特徴でもありますが、それは何もマイナスなことばかりではありません。そんな時間のなかで、虹の王国と表現されるほどに実はこんな美しい虹のアーチを確認できることも多く、空のファンタジーにしばし車をとめ見入る人たちも。こんな風景の合言葉は“雨上がりの空に”です。


第31景

「神迎えの舞台」
撮影:1月上旬 (稲佐の浜)
ここ稲佐の浜は、出雲大社すぐにある白砂の浜。ここ出雲に全国の神様が集まる神在月の時期、そのお迎えの地として神事が行われる場所であり、その後出雲大社に滞在するというとっても神聖な時間。月明かりに浮かぶ弁天島の鳥居と満天の星空。神と宇宙をつなぐなんて壮大なスケールも思わず想像してしまいます。

第三十二景

「神々と暮らす」
撮影:3月上旬 (稲佐の浜)
出雲の人たちにとって神様は身近な存在。神々の故郷として今もなおその歴史と文化を大切に守り続けているのです。そんな時間を垣間見ることができるシーン、それが夕暮れの稲佐の浜にありました。オレンジの夕景と空の青が交錯するマジックアワー。砂浜を散歩する地元の人が、ふと弁天島の前に立ち止まり、手を合わせる時間は出雲の日常。一日の感謝の念を伝えているようにも感じますね。

第三十三景

「炎の河」
撮影:6月上旬 (大神山神社奥宮参道)
大山に夏を告げる神事「大山夏山開き祭」。前夜祭の夜に行われる「たいまつ行列」では、2000人が大神山神社奥宮を出発し、自然石の石畳として日本一の長さを誇る参道を練り歩く迫力の時間。炎の帯が参道に描き出される様は、まさにこの日にだけ流れる炎の河。「火の神山」と崇められた大山のシンボリックな伝統行事として今もなおこの地に神聖に受け継がれているのです。

第三十四景

「神の陽 朝」
撮影:6月中旬 (美保関灯台)
夏至をはさんだ1ケ月ほど。実は地元で「神の陽」ともよばれる神秘的な日の出・日の入りに遭遇できるのです。まずは日の出。出雲神話・国譲りの舞台としても知られる島根半島・美保関。その最東端に立つ美保関灯台の裏手、静かに佇む鳥居を見つけることができます。真下の海中に「地の御前」と呼ばれる島が鎮座し、美保神社の飛地境内とされる場所であることから、この鳥居は、まさに「地の御前」の結界。ここにえびす様が鎮座し航海の安全を見守っていると地元では崇められているのです。

第三十五景

「神の陽 夕」
撮影:6月中旬 (賽の河原・金門)
神の陽の朝日が「美保関」にご来光した約15時間後、実は大山のとある神聖な場所に夕日が沈むというとても神秘的な偶然に出会うことができます。その場所こそが、かつて神在ます山として人間と神との結界とされた「金門」。両岸に巨大岩石を半分に切ったかのような岸壁が向い合わせに立ちはだかり、そのわずか数mの隙間に日没するという奇跡。徐々に丸い形状を現した瞬間、きっと言葉にならない感動に包まれることでしょう。

第三十六景

「波打ち際の神秘」
撮影:10月中旬 (弓ヶ浜展望駐車場)
空気の澄んだ夜から朝にかけ、空に青と赤の境界線がしかれるほんのわずかな時間帯があります。夕暮れのマジックアワーとはまた違った感動で、10月から11月かけて弓ヶ浜へと出かければ、徐々に大山の綾線に沿ってまるでオーラが放たれているかのような朝焼けに遭遇。打ち寄せる波に反射する様はまさに同じものが2つとない波打ち際のアート。波の音をBGMにしばし心静かな時間をお過ごしください。

第三十七景

「海のホタル」
撮影:8月上旬 (白兎海岸)
鳥取県東部、出雲神話の一つである「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」伝説の舞台となった「白兎海岸(はくとかいがん)」。夏には海水浴場としても人気を集める美しい海岸の夜、実はポツリ、ポツリと複数の明かりが海に浮かぶ様を確認することができます。これは鳥取県の夏の名物でもある白イカ漁の漁船の漁火で、その様子は海に浮かぶホタルのよう。かつて神話でうさぎがいたとされる淤岐島とのコントラストも絶妙です。

第三十八景

「神のお告げ」
撮影:8月上旬 (植田正治写真美術館前)
何気ない朝の始まり、時に大山はこのような朝焼けとともにその山容を現すことがあります。人間に向けて警告を発しているのか、それとも神のいたずらなのか、それとも・・・。美しく感じると同時に、怖さを感じる朝焼けの神秘は、大山に暮らす者としてはいつも何かを考えさせられます。

第三十九景

「新緑エナジー」
撮影:5月下旬 (ブナのトンネル)
ここ大山は日本でも屈指のブナ林の舞台。GW明け、徐々に森に命が注ぎ込まれ木々たちが緑に染まる頃、新緑の森は強い生命力で満ち溢れます。マイナスイオンパワーに包まれる緑の森へネイチャーヒーリングに出かければ、その場所に立つだけで不思議なほど元気に。薬では決して解決できない不思議な力を持つ心の処方箋なのかもしれませんね。

第四十景

「木漏れ日」
撮影:7月上旬 (木谷沢渓流)
森の妖精が住むとも表現される江府町・木谷沢渓流。2011年の台風被害によって、数十年かけて創り上げられた自然の造形美は失われてしまいましたが、まだまだ森の美しさは健在。早朝に出かければ緑鮮やかな森の隙間に差し込む光を発見。そこに命が注がれているような自然のパワーを感じる時間、出会えただけで心が美しくなり、体に力がみなぎってきそう。

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第四十一景

「特等席」
撮影:8月上旬 松江市宍道湖畔
水の都の夏夜を焦がす「松江水郷祭 花火大会」。6,000発の花火みたさに宍道湖畔には多くの見物客が集まり、大きな音とともに咲く色とりどりの花に感動。この一枚は、そんな花火を少しでも高い位置でみたいという子供たちの気持ちを伝えるハートフルなシーン。みなさんはどんな表情でこの写真を見ていますか?たぶんフッと優しい笑顔になっているのでは?この一枚には、私たち大人もつい童心に返ってしまう、そんな風景が描き出されていると思いませんか?

第四十二景

「だるま朝日」
撮影:7月上旬 弓ヶ浜展望駐車場
春から夏にかけ、弓ヶ浜半島の海岸線に出かけ海から昇る朝日を確認すると、気象条件次第では何とも摩訶不思議な「だるま朝日」に遭遇できます。これは大気と海面の温度差などに海面近くの大気の層がレンズのような役割をして、海面にもうひとつの太陽が現れたようになることから発生する現象で、まるで海面にだるまの頭が現れたように見えることからそう表現されています。
四国の太平洋側が有名ですがここ山陰にも。神様が演出したかのような神秘的な朝の絶景です。

第四十三景

「天への架け橋」
撮影:6月上旬 鏡ヶ成
大山の標高600mを超えたあたりからは星の美しさが数倍にも。これは大山の高原美が広がる鏡ヶ成園地にて。いくつもの星たちが散りばめられた空の一部、銀河へとつながる橋のように描き出された「天の川」では、7月7日七夕の夜、この川を隔てて輝く「わし座」の1等星「アルタイル」(牽牛星)彦星と「こと座」 の1等星「べガ」(織女星)織姫が 1年に1度だけ逢うことを許されます。夜空に描き出される再会のラブストーリー。美しい星空のステージでこそゆっくり眺めたいものです。

第四十四景

「ユートピア」
撮影:9月上旬 大山放牧場
夏の終わりの夜。大山放牧場の一角では、夏の元気印「ヒマワリ」と秋の使者「コスモス」が共演。うっすらと雲がかかる月明かりに照らされた大山の下で撮影すると、とっても神秘的な一枚に仕上がりました。8月中旬から下旬にかけて、日中はまだまだ残暑厳しいものの、夜は秋を感じるひんやり涼しい風を体感。ひと足早く夜の大山にて「小〜さい秋、み〜つけた♪」をしてみませんか?

第四十五景

「イノチノアカリ」
撮影:7月上旬 日南町山上
6月のゲンジボタルから遅れること数週間。日南町の山郷に灯るヒメボタルの光。点滅するように舞うヒメボタルの軌道を長時間露光で撮影すると、何ともファンタジックな童話の世界のような作品に仕上がります。このホタルの明かりを守る地元の集落では、この期間の車の通行を制限するなど地道な活動を続け、ホタルたちが安心して暮らせる環境を提供。そういう人たちがいるからこそ毎年みることのできる背景をもっともっと知らないといけないでしょうね。

第四十六景

「海の守り神」
撮影:7月下旬 琴浦町赤碕(菊港東堤)
琴浦の穴場スポット「波しぐれ三度笠」。菊港の防波堤の先に立つ、世界的に有名な彫刻家流政之氏が手掛けた3体の彫刻はまるで海の守り神のように鎮座し、行きかう船の安全を見守っているようにも感じます。夏の夜、遠くに灯るイカ釣り漁船の漁火に浮かぶ様も印象的。潮風をあびながら北の星座と漁火をゆったり眺める至福の時間も港町ならではの特権です。

第四十七景

「オアシス」
撮影:8月上旬 鳥取砂丘
真夏の鳥取砂丘は灼熱地獄。遮るものがない広大な砂の大地からの輻射熱もあり、その晴天時の体感温度は40度以上とも言われています。馬の背に向かって歩くこと十数分、最後の急斜面をやっとのことで駆け上がった先には真っ青な海。砂丘のオアシスが暑さにギブアップ寸前の私たちをやさしく包み込んでくれるのです。真っ青な空と白い砂のキャンバスに舞う砂丘名物「パラグライダー」も何とも絵になりますね。

第四十八景

「LOVE STORY」
撮影:7月上旬 白兎海岸
サマーメモリー。夕暮れの白兎海岸に寄り添う恋人たち。すっかり海水浴客もいなくなったビーチでは、二人だけの世界に包まれたカップルが静かな波打ち際で愛を育んでいます。オレンジ色に光る海を眺めながらどんな会話をしているのでしょうか。二人のシルエットが、終わりゆく夏を届けると思うと少しだけ寂しい気持ちになってしまいます。

第四十九景

「ナイト ジオパーク」
撮影:8月上旬 千貫松島
入り組んだ半島美が広がる山陰海岸ジオパーク。夏の日中、各所の海水浴場では真っ青な海と白砂の浜でバカンスを楽しむ人たちであふれますが、月明かりに照らされる夜、潮風ドライブに出かければご覧のような幻想的でダイナミックな風景に遭遇することができます。ここ千貫松島はその代表的な名所の一つ。アートともいえる岩場の向こうに灯る漁火とのコントラストが最高のロケーションを生み出します。

第五十景

「和の灯(ともしび)」
撮影:8月15日 大神山神社奥宮参道
大山寺の参道に伝わる「お盆の大献灯」。その魅力と伝統をさらに多くの人に伝えようと2012年から始まった「夏の灯り道」は、日本一の長さを誇る大神山神社奥宮へと続く自然石の石畳の参道を舞台に、若き職人の手による和傘が並び、美しくライトアップされるというアートイベント。参道の夜に咲く和傘の花。お盆の夜はぜひ大山へと出かけこんな雅なお花見を楽しんでみられてはいかがでしょうか。

第一景〜第十景 】/ 【 第十一景〜第二十景 】/ 【 第二十一景〜第三十景 】/ 【 第三十一景〜第四十景 】/【 第四十一景〜第五十景 】/【 第五十一景〜第六十景 】/【 第六十一景〜第七十景 】/【 第七十一景〜第八十景 】/【 第八十一景〜第九十景 】/【 第九十一景〜第百景 】/

第五十一景

「紅葉のシュプール」
撮影:11月上旬 豪円山のろし台
秋を感じる日本の美しい彩り。それが紅葉です。大山の北壁を望む豪円山のろし台から。冬には白銀のゲレンデになるフィールドがオータムカラーに染まり、見事な紅葉のシュプールを描き出します。北壁の圧倒的な存在感の下に広がる錦のじゅうたんは観る者すべてを感動の時間に導いてくれるはず。

第五十二景

「秋の伯耆富士」
撮影:11月下旬 鬼住山
朝晩、徐々に冷え込んでくるたびにちょっとずつうれしくなってくる。「また、逢える」。そう思いをはせるのはあの光景。伯耆町の隠れた穴場名所「鬼住山(きずみやま)」から眺める大山は、まさに伯耆富士にふさわしい見事なロケーション。麓に描き出される紅葉のグラデーションの中心、11月の中旬には冠雪大山との共演も楽しめます。

第五十三景

「芸術の秋」
撮影:11月下旬 大野池
部屋の窓の向こう、静かな水辺に大自然の美術館があった。大山レークホテルの横に広がる「大野池」は、ここだけゆったりと時間が流れているかのような感覚になる湖畔のリゾート。水際の木々が秋の彩りに染まる11月、風のない穏やかな日には水面が水鏡となったシンメトリーアートが描き出されます。

五十四景

「紅葉のトンネル」
撮影:11月上旬 大山 二の沢付近
何も有名なポイントで紅葉を眺めることがすべてではありません。11月のブナの森は大スケールの秋色アート。グリーン一色だった一の沢から三の沢にかけてのブナのトンネルが期間限定の「紅葉のトンネル」に様変わり。オレンジや赤に縁どられたアートの下を、ミュージアム気分でゆったりドライブが楽しめるのも自然が間近に迫る大山ならではの特権。マイカーからの眺めが極上の指定席、まさにドライビングシアター。

第五十五景

「清廉な花園」
撮影:9月下旬 添谷展望駐車場近く
この純白の花畑、これ何かわかりますか?実は“あの”そばの花。大山山麓は隠れたそばの名産地。この時期一面に花が咲き、この花が散ったあと、晩秋には収穫され新そばとしておいしく薫り高い味を私たちに届けてくれます。月明かりに照らされて浮かび上がる花畑も神秘的。凛とした空気感が辺りを包み込んでいます

第五十六景

「古刹の彩り」
撮影:11月下旬 安来清水寺
厄除けの寺として有名な山陰の清水寺。島根県立自然公園にも指定される境内は錦秋に染まり、黄金色に輝く本堂には神々しささえ感じるほど。趣ある参道を歩いた先に立つ本堂の近く、見事な彩の紅葉と三重塔とのコントラストは散策のクライマックス。参道沿いでは名物・精進料理を味わえる料理旅館も。

第五十七景

「秋の夕暮れ」
撮影:11月上旬 大山放牧場
秋の夕暮れはさらに錦の色合いが増し、まぶしいほどの輝きをみせてくれます。ここ大山放牧場では、そんな絶景もどこ吹く風、放牧中の牛たちがのんびりと草を食んでいる様子がちょっと微笑ましい時間。ただそれを見る私たちにとっては感動的な1シーンであることは言うまでもなく。まさに「豚に真珠」ならぬ、「牛に紅葉」。

第五十八景

「とまった時間」
撮影:11月上旬 木谷沢渓流
奥大山スキー場のほど近く、緑の小径を進んだ先に広がる木谷沢渓流は、「妖精の森」とも表現される森と水辺のステージ。数十年かけて作りだされた苔石と清流の風景は多くの自然愛好家に親しまれていたものの、2011年に起きた台風がそのすべて奪い去り、悪夢のような風景が目の前に広がることとなってしまいました。今はただ、森の再生力を信じ、私たちのなかで止まってしまった時間が動き出すことをただただ願うばかりです。

第五十九景

「縁結びの虹」
撮影:9月下旬 島根県立美術館
島根県立美術館前にいる宍道湖うさぎは、愛らしい縁結びの使者。水辺から2体目のうさぎの頭をなでると願いが叶うと地元では伝えられているそう。そんな場所にて、秋の不安定な天気のなかで突然降り出した雨。やんだ後に待っていたのはこんなにもファンタジックな二重の虹でした。ご縁の地で手を合わせれば・・・、きっとお願い事も叶うに違いない?

第六十景

「万華鏡」
撮影:11月上旬 大山 二の沢付近
ブナの森を導かれるように奥へ。木々の隙間から見上げるように紅葉を眺めれば、目線の中央を軸にした不思議なコントラストを発見。まるで万華鏡を観るかのようなオータムカラーの作品を楽しむことができます。こんなアーティスティックな紅葉の楽しみ方もステキでしょ?

第七章以降

プロフィール

「24時間 地域を愛する写真家でありたい」
柄木孝志(カラキタカシ) 
プロフィール
大阪からIターンでやってきたのが9年前。
山陰が描き出す四季の風景に魅せられ、本格的に風景カメラマンを目指す。

今プロとして感じること、それはここ山陰には、地元民がまだまだ気づいていない風景遺産があるということ。
夜明け前、夕暮れ、深夜・・・。そんな時間帯にこそ実は当地の美しさが描き出され、人を感動させる時間が存在するのだ。

私はその“誇り”を一枚の写真を通じ、伝えたい。
私の写真の原点は「地域愛」。ただそれだけ。
地域への愛情が私を外へと駆り出し、美しい風景を求め日々奔走する力の源となっている。
写真は心を写すもの。
ならば、私の写真はこの大山への、鳥取県への、山陰への愛情と情熱にあふれているはずだ。
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