大山王国
第七章以降

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第六十一景

「神の国を照らす」
撮影:11月中旬 枕木山
国引き神話の里「島根半島」にそびえる枕木山からの大山。手前に弓ヶ浜、中海、美保湾、大根島を望む景色は、まさに神々の国を一望するロケーション。そんな高台のポイントから眺めるダイヤモンド大山は一年にたった二日、しかも不安定な天候で滅多にお目にかかれない貴重な時間だけに、この写真だけでもちょっとしたご利益があるかもしれません(笑)

第六十二景

「波打ち際のダイヤモンド」
撮影:12月上旬 美保湾展望駐車場
美保湾の朝。徐々に浜辺がオレンジ色に染まり、ダイヤモンド大山でのご来光が一筋の光になって、打ち寄せる波に陽光が反射。何とも神秘的な一瞬のシーンです。ただそんな感動も再び打ち寄せた波にかき消され・・・。自然が描き出す奇跡はほんの瞬間であることを改めて実感させられますね。

第六十三景

「幸せな目覚め」
撮影:10月下旬 米子城址
360度のパノラマ風景を望む市街地の絶景ポイント「米子城址」からのダイヤモンド大山。真っ暗な闇から少しずつ夜が明け、大山のラインに沿って赤く染まる様が第一の感動とすれば、夜明けとともに徐々に町に灯が点り、目覚めを告げるかのように頂より陽が昇るダイヤモンド大山は第二の感動と表現すべき時間です。

第六十四景

「頂からの満月」
撮影:9月中旬 南部町福成付近
ズームレンズを使って大山の頂を接写すると、ゴール間近の夏山登山道、そして山頂小屋もはっきりと確認できます。そんな頂の背後から昇る巨大な満月。スーパームーンとなったこの日は通常よりも大きく、大山のさらなる名脇役に。ちなみに大山の頂より月が昇ることを「パール大山」と表現します。

第六十五景

「月明かりに浮かぶ」
撮影:8月末 宍道湖岸
夕景で有名な宍道湖。嫁ヶ島のバックに沈む夕日は感動的な時間を演出しますが、この日は早朝、徐々に空が明るくなり始める時間に合わせて、月がそんなロケーションを演出。夕景とは違った、黄色い満月が伝説の島の向こうに沈んでいく様は、また違った水の都の美しさを生み出しています。

第六十六景

「太古の月」
撮影:1月下旬 山陰道淀江IC付近
国史跡 妻木晩田(むきばんだ)遺跡は国立公園大山のふもと「晩田山(ばんだやま)」の、美保湾(日本海)を一望できる標高90〜150mの丘陵に形成された弥生時代の大型遺跡で、その規模は日本最大級。遺跡のシンボリックな建物でもある竪穴式住居の向こう、出づる満月を「太古の月」と表現。2千年の時を超えた時空のロマンを伺えます。

第六十七景

「赤“伯耆”富士」
撮影:1月上旬 江府町御机
真っ白に染まる大山の南壁。日没間際、夕日から放たれた赤いオーラが雪原そして大山の斜面に反射し、見事な赤大山を描き出します。「赤富士」は縁起がいいと言われますが、赤大山も同じく。見ているだけ幸せになれる時間がここには存在します。ちなみにこの写真は、日本郵便発行の「日本の山岳シリーズ第三章」の大山の写真に選ばれています。

第六十八景

「神話を想う」
撮影:10月上旬 斐伊川河口付近
出雲神話を語るうえでなくてはならないのが斐伊川(ひいかわ)。源を船通(せんつう)山に発し、北流して簸川(ひかわ)平野を形成し、宍道(しんじ)湖に注ぐ全長153kmの大河ですが、この場所からも天候次第では雄大な大山を眺めることができます。ヤマタノオロチ神話が残る伝説の地から望む火乃神岳(大山)に、神話への想いを馳せます。

第六十九景

「静寂の白」
撮影:2月上旬 蒜山
カメラマンにとっての永遠のテーマでもある白の表現。ここ蒜山は「山陰」ではありませんが、大山に隣接していることもあり、お気に入りの撮影ポイントで、四季を問わず大山とは違う高原の美しさを披露してくれます。冬も大好きな時間の一つ。一面雪に包まれた中に懸命に生きる木々たちからとても大きな力を感じることができます。

第七十景

「厄払い」
撮影:1月3日 出雲大社
大社町に古くから伝わる行事「吉兆さんと番内」。吉兆さんとは「歳徳神」と大きく縫いとりをした高さ10m、幅1mほどの大幟のことで、これを持って笛や鼕(どう)の囃子と共に練り歩き、出雲大社本殿の前で神謡を詠うというもの。家々を回り、玄関先でササラになった青竹を持って地面を叩きふりかざしながら、「悪魔祓い(アクマンバライ)」と大声をあげて厄祓いをします。神々の故郷にして、遷宮にわく出雲パワーをこの1枚からも感じてみませんか。

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第七十一景

「Touch & Go」
撮影:11月中旬 米子鬼太郎空港
航空自衛隊の美保基地滑走路も兼ねる米子鬼太郎空港では、自衛隊機が頻繁に訓練のためのタッチアンドゴーを繰り返しています。飛行機ファンにはうれしい時間。広い空をキャンバスに、大山をバックに、時には写真のような真っ赤な夕日を名わき役に従え、感動のシーンを演出してくれます。

第七十二景

「旅立ち」
撮影:1月上旬 安来市島田
陽の国と陰の国を結ぶJR伯備線特急やくも。新しい年度に向けての準備が始まる3月から4月にかけては駅のホームで、そして車内それぞれのシートで、胸に秘めた思い、誓い、そしてドラマが存在するのでしょうね。真っ白な大山がそれぞれの門出を大きな心で見守っているかのようです。

第七十三景

「おかえり」
撮影:1月下旬 伯耆町吉長
トンネルを抜けるとそこは雪国だった。特急やくもで岡山を出発。県境を越え、米子到着のアナウンスが聞こえる頃、車窓には雪に染まる大山が映し出されます。故郷を離れた人にとっては「おかえり」と迎えてくれるかのような風景。思わず心の中で「ただいま」と呟いている人も多いのではないでしょうか? 夕暮れにはこんな赤大山なるご褒美も。

第七十四景

「静寂の森」
撮影:2月中旬 大山・鏡ヶ成国民休暇村
雪深い県境。深夜3時、マイナス3度の森は、凛とした空気に包まれていました。耳を澄ませば聞こえてきそうな「シーン」という静寂音。そんな時間に包まれての撮影では、自分自身の今を見つめなおす最高のリフレッシュタイムとなります。かすかな明かりに照らされて浮かびあがる冬の木々たちに強い生命力を感じますね。

第七十五景

「メッセージ」
撮影:1月末 とっとり花回廊
ここ大山には恋人たちが集う観光名所がいっぱい。こことっとり花回廊もその一つ。普段は花に縁どられる園内も冬時期は一面のスノーフィールドに変身することも。雪の妖精、花の妖精たちに力を借りて愛の告白。寄り添う二人、ハートのメッセージを添えて大切なあの人へ。その思いきっと伝わるはず。

第七十六景

「お花見列車」
撮影:4月上旬 JR大岩駅
JR山陰本線 大岩駅。こんなローカルな無人駅が、聖地となり、多くの撮り鉄たちでにぎわう季節があります。それが「春」。線路沿いで満開を迎える桜並木とローカル列車のコントラストはこれまでも数々の鉄道雑誌に掲載されるなど人気の名所に。くれぐれも安全に注意しマナーを守った上で。そして限定の風景をお楽しみください。

第七十七景

「海を望む花畑」
5月上旬 美保関 五本松公園
島根半島の美保関。えびす様の舞台で有名なこの地に花の楽園があることをご存知でしょうか?民謡「関の五本松節」で有名な五本松公園の頂、展望からは目の前を包む満開のツツジ、そして眼下に広がる日本海とその向こうに立つ名峰大山のコントラストを望むことが可能です。時間があえば鬼太郎フェリーが海を通過していきます。

第七十八景

「夜明けの灯台」
撮影:4月上旬 美保関灯台
夜の海を照らす灯台の明かり。島根半島最東端に立つ美保関灯台のすぐお隣には、えびす様が鎮座するといわれる美保神社の飛び地境内「地の御前」があり、4km先の海上にある「沖の御前」とを行ったり来たりしながらこの海域で漁に励む漁師たちや行きかう船の安全を見守っているのだそうです。夜明けになると水平線が徐々に赤く染まり始め、何ともいえない神秘的な風景を描き出します。

第七十九景

「紅一点」
撮影:3月上旬 尾高梅園
桜の前のお楽しみ。春の足跡が聞こえてくる2月末から3月にかけて米子の尾高梅園には2色の梅の花が訪れる人の目を楽しませてくれます。そんななかで見つけた1シーン。一面の白梅の中にポツンと紅梅の花一輪。新しい生活が始まるこの季節。「自分らしく生きよう」という強いメッセージにも受け取れますね。

第八十景

「異国情緒」
撮影:4月中旬 伯太のチューリップ畑
春の安来を彩る風物詩、伯太のチューリップ畑には毎年この時期を楽しみに待つ地元の園児たちの笑顔も満開。風車と色とりどりのチューリップの競演はどこか異国を思わせる時間。カラフルな春を感じながら、しばしやさしい花の香りに包まれてみてはいかがでしょうか。

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第八十一景

「プライベートビーチ」
撮影:7月中旬 島根半島・惣津
島根半島の海は国外を思わすような美しさ。澄みきった真っ青な海がみなさんを迎えてくれます。エリアによってはその青さが増し、しかも遠浅でマリンレジャーにはピッタリ。秘密の場所を知る地元の人たちにとってのオアシスとなり、こんな美しい海がほぼプライベートビーチとして仕えてしまう山陰の贅沢な暮らしに改めて脱帽です。

第八十二

「Go Straight」
撮影:6月上旬 大山町・種原
山陰道大山ICを降りて大山寺に向かって走る途中、思わず身構えてしまうほどにまっすぐに続く坂道があります。新緑に縁取られる6月は特に絶景。パワーに満ち溢れたヤンググリーンに包まれるように爽快な新緑ドライブを満喫。真っ直ぐに続く道につい心に何かを想う人も多いのではないでしょうか。

第八十三

「乱舞」
撮影:6月中旬 南部町・金田川ホタルの里
ホタルの里・南部町の金田川。地元の方たちの地道な活動により毎年その輝きを放つために舞い戻ってくるたくさんのゲンジボタルたち。求愛メッセージのための光の軌道を追いかけてみるといかに多くのホタルたちが田舎の夜空を照らしているかがわかります。この日は北極星を中心にぐるぐる回る星の軌道とともに。

第八十四景

「牛になりたい」
撮影:6月末 伯耆町・大山放牧場
新緑の伯耆富士。大山放牧場から眺める大山はのどかな高原の時間を描き出してくれます。その主役は陽の光に照らされのんびりと過ごすホルスタインたち。おいしいミルクを生むために充電中とばかり、周囲を気にすることなくゆったりとランチタイム中。こんな風景の下での記念撮影はきっと大山のシンボリックなシーンをきりとれるはず。

第八十五景

「あじさいロード」
撮影:6月下旬 大山町・宮内
地元の人にはおなじみのあじさいロード。田園風景が広がる場所に数百メートル。見事なあじさいの花がズラッと一列に並び訪れる人の目を癒してくれます。普段は雨が似合う紫陽花の花たちをこの日は誰もいない深夜、星空とともにパシャッと。また違った趣の美しさを描き出してくれました。

第八十六

「大山を飛ぶ」
撮影:5月中旬 境港市・米子鬼太郎空港
毎年5月、山陰の空の玄関口 米子鬼太郎空港に数万人の人が訪れるイベントが存在します。それが「航空自衛隊美保基地」による航空祭。そのトリを飾るのがブルーインパルスによる航空ショーで、ワイドな山陰の空を目いっぱい使ったパフォーマンスで訪れた来場者の目と耳に迫力と感動の時間を届けてくれるのです。これはその一枚。ブルーインパルスのショーは全国各地で開催。しかしながらこんな名峰とのコラボレーションは全国どこを見てもないんじゃないでしょうか。こういう目線でショーを楽しむのも粋なものですよ。

第八十七景

「花火に写る家族模様」
撮影:7月末 境港市・境水道周辺
山陰の夏の花火大会。7月の中旬からはじまり8月の末まで各地で趣向をこらした仕掛け花火が真夏の夜を彩ります。そのなかでも先陣をきる形で開催される境港の「みなと祭り 花火大会」は、境水道をステージにした水上花火が何とも幻想的。遠くからその様子を食い入るようにみる子供たちもその美しさに大はしゃぎです。

第八十八景

「山陰の橋杭岩」
撮影:6月中旬 松江市・沖泊
入り組んだリアス式のダイナミックな海岸美が続く島根半島の北側。場所によってはその島の先端にまで出かけるとこのような岩場とその隙間に沈むドラマティックな夕景を観賞することができます。誰もいない島の先っぽ。目の前に広がる大海原と真っ赤な夕日。こんな場所でふと無になる時間を取り戻し、自分の心をしっかりみつめなおしてみるのもいいものですよ。

第八十九景

「べたぶみ坂」
撮影:5月中旬 境港市・江島大橋
ダイハツ「タント カスタム」のCMで、“ベタ踏み坂”として一躍全国区になった鳥取(境港市)と島根(松江市)の県境を結ぶ「江島大橋」。そのブームはとどまることを知らず、今や観光名所としてすっかり定着した感があるほどに日々多くの方たちが訪れています。どれだけ急か、それはこの写真をみれば一目瞭然。その見た目は遠くから見るとまさにジェットコースターの粋。ぜひ山陰発のアトラクションとして気軽なドライブをお楽しみくださいませ。

第九十景

「べたぶみ坂の夜」
撮影:5月中旬 境港市・江島大橋
ダイハツ「タント カスタム」のCMで、“ベタ踏み坂”として一躍全国区になった鳥取(境港市)と島根(松江市)の県境を結ぶ「江島大橋」。急坂としての昼の顔があまりにも有名ですが、実は実は日没後の夜、橋のかかる両岸より下から橋を眺めると写真のような何とも美しく幻想的な橋のフォルムを観ることができるんです。こんな一面もこの橋の持つポテンシャル。日中だけでなくぜひ“夜のべたぶみ”もご堪能ください。

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第九十一景

「音の鳴る浜」
撮影:9月中旬 琴浦町・鳴り石の浜
「カランコロン」。波が打ち寄せる度にやさしく響く音。まん丸の石がぶつかり合って奏でられる癒しのメロディ求め、今や県を代表する観光名所になった琴浦町「鳴り石の浜」。元々地元の人たちにとってごく当たり前で、気にも留めない存在だった「音の鳴る浜」。地域の宝物として再発見しようと地元民が立ち上がり、想いが人をつなぎ、一つ一つを手作りで創りあげたという、地元の想いと情熱が詰まった場所でもあるのです。オススメは夕景。海の向こうに沈む夕日が照らし出す浜を眺めつつ、奏でられる石のメロディにホッと癒される時間。五感をフルに使って楽しんでほしいものです。

第九十二景

「トトロが住む神社」
撮影:1月中旬 南部町・客神社
一面の田園風景にポツンと浮かぶ小さな古社。その形から地元では「ブロッコリー神社」とも表現されるこの社は、不思議な存在感を醸し出す知る人ぞ知る場所として愛されてきました。
田植えが始まり水面に社が映し出される5月、ホタル舞う6月、たわわに実った稲穂に囲まれる9月もいいけど、降り積もる雪のなかでじっと動かずに立つ冬もオススメの1シーン。荘厳な佇まいのなかにどこかホッと和めるその雰囲気は、ちょっとしたジブリの世界も想像。隣にトトロが立っていそうなそんなイメージも湧いてきます。

第九十三景

「海鳥居」
撮影:3月中旬 湯梨浜町・橋津海岸
県中部、湯梨浜町の日本海沿いを走っていると海に立つ赤い鳥居に遭遇します。神々の故郷・山陰。こうした場所にも何気なくその面影を感じる場所が存在し、地元の海の安全を見守っているのですね。荒れた日に出かけるとその鳥居を覆い隠さんばかりに高波が打ち寄せ、そんななかでもじっと動くことなく立つ姿に圧倒。凛とした時間に身も引き締まる思いです。

第九十四景

「春の花火」
撮影:4月上旬 鹿野町・鹿野城跡公園
鳥取県東部の桜名所は数あれど個人的にオススメしたいのがここ。城下の風情を町あげて守るこの町には、いまだ時間がゆっくり流れる独特の街並みが広がっています。その中心、鹿野城跡公園には毎年春を祝う満開の桜が広がり、まるで江戸時代へとタイムトリップするかのような不思議な時間を体感。満開の桜の下では春の花火も打ちあがり、お祭りムードをさらに盛り上げてくれますよ。

第九十五景

「冬桜」
撮影:2月中旬 南部町・法勝寺城山公園
東京での写真展にも出品し、話題を集めた一枚。春になると満開の桜の花道を描き出す「法勝寺城山公園」にあって、寒さ厳しい冬に一足早く桜が満開?の1シーン。いやいや、そうではありません。降り積もった雪が外灯に照らされ、まるで満開のような風景を演出。冬の寒さのなかで見せる艶やかな桜模様。凍えながらのお花見をお楽しみください(笑)。

第九十六景

「小さな神様」
撮影:7月中旬 大山町・大神山神社奥宮
静まり返る夜の大神山神社奥宮。日本一長いとされる自然石の参道を歩いた先に7月初旬ともなるとこんなにもたくさんのヒメボタルが舞っているのです。荘厳な佇まいの拝殿の下、まるで小さな神様が舞い降りたかのような神秘的で感動的な夏の夜の時間。まだまだ保存活動ができていないこともあり、ぜひ見学される方はちゃんとルールとマナーを守ってご覧いただきたいものです。小さな命を守るのも失うのもすべては人間の行い次第ですから。

第九十七景

「導かれし神話の世界」
撮影:9月中旬 鳥取市・白兎海岸
出雲神話のなかの有名なお話し「因幡の白うさぎ伝説」。その舞台となる白兎(はくと)海岸で出会ったドラマティックな夕景に、つい神話の世界をかぶらせてしまいます。
夕焼け残るブルーアワーのなかに浮かぶ鳥居のシルエット。打ち寄せる波が橋のようになって、島まで渡れそうな、そんな想像までふくらんでしまいますね。

第九十八景

「実りの秋」
撮影:9月中旬 伯耆町・須村
大山山麓は県を代表する米どころ。9月にはたわわに実った稲穂が一面に広がり、黄色絨毯を描き出してくれます。風になびく稲穂と雄大にそびえる伯耆富士とのコントラストは秋ならではの風物詩。名峰・大山に見守られながらすくすく育った地元米は格別のおいしさで、地元を代表するブランド米として全国各地へと出荷されていきます。

第九十九景

「KIZUNA もう一つの物語」
撮影:5月中旬 鳥取市・鳥取砂丘
第9景で紹介した「KIZUNA」には、その後の続きがありました。日没後、空が暗くなり、夜に宇なる直前に包まれるブルーな時間。馬の背に立つ女性と愛犬とのコントラストにも固く結ばれた家族の絆を感じます。寄り添う2つのシルエット。「ずっと一緒にいてね」、「もちろん一緒だよ」そんな会話が聞こえてくるようなこの1シーン。思いと愛情を表現したい。そんな気持ちを込めてシャッターをきった、自分にとっても大切な大切な一枚です。

第百景

「魔法使い」
撮影:8月中旬 大山町・豪円山のろし台
2013年、東京カメラ部に出品された10万作品から10選に選ばれ、東京・渋谷での写真展にも参加。そして2013年に発表された写真集「瞬」でも表紙に。100枚の最後を締めくくるのは、私の人生を変えたこの1枚しかありません。標高700mの大山・北壁を望む絶景名所にて。星空を一瞬隠す早い雲の流れと月明かりが演出したこの1シーンは、魔法使いのような風景を描き出しています。指先にかかる雲は、まるで魔法のランプから噴き出した煙のよう。

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