水辺の整備
バスタブビオトープの場合、スペースの関係でなだらかなエコトーン(移行帯)は望めないので、水中にブロックや置石、朽木などを配置し、色々な生物が寄り付きやすいように高低の変化をつけます。ブロックの穴は、エビやメダカなどの生物の住処となり、天端に鉢植えの水生植物や季節の花を配置すれば、水辺も格段に楽しくなります。
生物の放流
水張りの約1週間後、いよいよメダカやミナミヌマエビなどの水生生物を放流します。放流の際は、放流前後の水温の差が無いよう1~2日前から水あわせを行います。特に、産卵前のメダカやエビは、急に温度差のあるところに放流すると、未熟なうちに放卵してしまうことがありますので要注意です。
完成したバスタブビオトープの中で、引っ越したばかりのメダカが水草の間を気持ちよさそうに泳いでいます。まもなく、アメンボが飛来し、カエルやトンボ、小鳥などたくさんの生物がこの小さな水辺に集まってくることでしょう。