植田正治写真美術館の早朝、日の出の時間帯には実は様々なドラマが存在しています。
これは今朝の大山。
昨日の晴天とうって変わり今日は朝から雨模様。
「山の天気は移り気」そんな言葉を証明するようなどんよりとした空を描き出しています。
しかししかし、その雲の隙間から陽の光が漏れ、暗い雲を淡く間接照明のように照らし出す様子は何とも神秘的。
これはモノクロで撮影した訳ではありません。そのままのカラーです。
まさにモノトーンの奇跡。
「神の山」の名にふさわしい妖しげな景色は、紅葉に沸く大山の華やかな一面とは対照的に、神域と讃えられ人々が決して近づかなかったという遠い過去の時間を思い起こさせてくれます。
出雲では、今の時期「神在月(かみありづき)」として様々な神事が行われます。
一般的には「神無月(かんなづき)」と言いますが、ココ出雲だけは「神在月」。
その理由は、全国の神様が自分の住まいを留守にして、この時期ココ出雲に集合し会議をするという神話に基づいたもの。
そう、出雲の晩秋は、実はミステリアスに満ちたお参りゾーンとなっているのです。
大山、出雲とともに神々にゆかりもある神聖な舞台。
縁結びに、そして星に願いのステージに、ぜひ出雲から大山へ、様々な「出逢い」を求めての旅にお出かけしてみてはいかがでしょう。
今の旅のお楽しみ。
それは一年で一番大山が美しく輝く時、そう大山の紅葉です。
以前の記事でもお伝えしていますが、ついにシーズンイン。
上記のような山をキャンバスに見立てた紅葉アートで、みなさんを感動のステージへと誘ってくれるはず。
きっとこれまで出逢ったことがないような美しい風景が目前に。
見頃は11月15日ごろまで。
ぜひみなさんお出かけください。