あれから、4日。 そろそろ5匹のことも忘れようとしていた矢先、彼らは突然やってきました。 またまたの再会です。
“よぉ、久しぶり〜”、と何事もなかったかのように近づいてくるではありませんか。
しかし、そう喜んでばかりもいられません。それはこちらの施設として猫を飼うことができないからです。
幸いにも猫好きの方の目にとまり2匹の引き取り手は見つかりました。 でも、未だ3匹のご主人様は見つかっていません。 残された時間はそうあるわけでもなし、ただ飼い主が見つかり、彼らの幸せな生活を願うことだけしか私たちにはできません。
彼らを見ていると、いつも思い出すのは、以前展示室で見た植田先生撮影によるかわいい猫の写真。
あんな幸せそうな表情が撮影できるように、私たちはただただ引き取り手が見つかるのを待つばかりなんです。
縁あって、この「HOMAGE展」にやってきた子猫たち。 これももしかして、運命? 植田先生の作品を思い出すたび、私たちはついそういう思いにかられてしまします。
そんなことも知らず、無邪気に走り回る子猫たち。
“ちょっと待っててね。もうすぐ新しいご主人様が見つかるから・・・”
私たちは強くそう思いながら、彼らの将来をただただあんずるばかりです。 |