― 砂丘のお話が出たのでお聞きします。みなさんにとって鳥取県はどんな存在ですか? ―
福: 「第二の故郷と呼びたい。そんな温かさを感じます」菊: 「なかなか来ることはできませんが、確かに素晴らしい場所。福山君を見習って、もっと米子やこの植田正治写真美術館に足を運びたいですね」 石: 「ハタハタの一夜干しがウマイ!個人的にハタハタを送ってくれる知人がほしいですね(笑)」 ― 今回の写真展で特に見て欲しい部分、また何か先生や作品にまつわるエピソード、思い入れはありますか? ―
菊: 「30年代に写真世界を確立されていたこと自体がすごい。そこにはいろんな好奇心、そしていろんな欲求があったに違いない。とにかくバイタリティが溢れていたんでしょうね」 石: 「先生を中心に、みんなで1つの写真に関わるのは本当に楽しい経験でした」 福: 「“境港の正ちゃん”という親しみやすい一面と、“世界の植田正治”という偉大な一面。その両面を持ち合わせているのが植田先生の魅力なんです。そんな先生の才能を作品を通じ、肌で感じてもらいたいですね。年代を超え、どの作品も素晴らしいものばかり。作品を見ると一見静かに見えるんですが、その中には、すごい躍動感が溢れているんですよ。そういえば僕のジャケットの撮影で鳥取砂丘に行った時、先生は誰よりもはしゃぎ、走りまわっていましたね。とにかくエネルギッシュでした」
― 今、先生が空からみなさんを見ているとしたらどう思っているでしょうね? ―
福: 「先生はとてもシャイな人だったから、この質問で隠れちゃうかも?(笑) 石: 「植田先生なら、きっとこの雨の中、福山君を連れて写真撮りに行くって言うんじゃないかな(笑)」 |