ここは中の原スキー場と豪円山(ごうえんざん)スキー場の間にあります豪円山キャンプ場の駐車場からスタートです。
駐車場を出て県道を横断すると、治山林道に入ります。元谷(もとだに)の方向に入って進んでください。この林道は一般車通行禁止ですが、平日は平日は治山工事用の車両が通行することがありますから気をつけてください。
寂静山(じゃくじょうざん)方面の標識に従って林道からはずれ、遊歩道に入っていきます。このあたりは「僧兵韋駄天の道」といって、その昔僧兵たちが大山寺から豪円山山頂までをこの道を通って競っていたといういわれからつけられています。
途中僧兵たちのお墓があります。名もなき僧兵たちの魂にお祈りしたらもうすぐ寂静山山頂です。大山の北壁が見えてきます。
寂静山の山頂です。ここは展望台になっており、案内板もおかれていますし、屋根付きの休憩所もあります。ここから見る北壁はとても雄大で大山でも有数の眺望を得ることができます。また、日本海方面もぐるっと見渡すことができます。
寂静山を下り、大山寺方面に進みます。このあたりには至る所に、仏塔やらお地蔵さんがあります。
寂静山をどんどん下っていくと、大神山神社(おおがみやまじんじゃ)の参道に行き当たります。ここから標識に従って大山寺へお参りすることができます。
今度は河原の方へ出ていきます。昔、僧兵たちが修行したといわれる「僧兵荒行の岩」の前をすぎると目の前に大山北壁が広がります。ここは通称「賽の河原」といわれていて、石積みのケルンが作ってあったりします。
河原を後にして、大神山神社へと苔むした石畳の参道を歩いていきます。ここらあたりには昔の寺院跡でしょうか、朽ち果てた石垣や土塁が至る所に見られます。いくつくらいのお寺があったのかはっきりとはしないそうですが、最盛期には参道沿いにはびっしりと立ち並んでいたそうです。
これは後ろ向き門といいます。通常の神社の山門と向きが逆になっています。
長い石段を登ると大神山神社奥宮です。隣には下山神社もあります。大神山神社は国指定の重要文化財なのですが、延々とあるかなければ参拝できないため、一般の観光客は少なく、ひっそりとしており大山の穴場となっています。
拝殿の真裏の道を進みますと元谷方面なのですが、左手の下山神社の横を通ると、治山林道に出ます。この林道を下るとスタート地点の豪円山キャンプ場です。