今回の過酷な冬山登山の目的はこの一枚。
雪に染まる剣ヶ峰と天の川。
夏は何度か経験がありますが、登るのも過酷でしかも期間がかなり限定される冬山では初。
3年越しに何とか撮れました。
冠雪状況、月の入り、天の川の時期、そして肝心な天気。
ただでなくとも今年は雪が少なく、しかも3月になると一気に雪解けが始まり、しかも次の月の入りの状況を考えるとあと10日はくっきりとした天の川が撮れないので、すべての条件が揃う2月中旬のこの日しかないだろうと。
そのうえ、この日は月の入りが5時半。
日の出時間を考えると5時45分には空が明るくなることが想定されるので、勝負はたった15分。
そんななかで撮れた一枚がこちらです。
よく見ると水平線では朝焼けが始まっているものの天の川はくっきり。
しかも星明りで大山の山肌の白が光り、自分のイメージ通りの絵に仕上がることができました。
結果だけでなく、過程が大切。
日々、ずっと言い続けているこの言葉。
迷いもなく、たった15分の撮影のために往復5時間という極寒の登山ができるのも、過去の経験と自分のなりのイメージ作りができていたから。
妄想を現実に変えるチカラ。
あらためてその必要性を感じた次第です。
鳥取県最高地点より眺める名峰大山と天の川。
いいね!星取県。