昨日までの雨がうそのよう・・・。
真っ青な空に、新緑の北壁、そしてまぶしいほどに輝く太陽。
そんな快晴の空の下、大山寺の恒例神事「御輿行幸」が厳かに行われました。
地元では「御幸(みゆき)」、「大山さん」と呼ばれ親しまれてきた春の風物詩。
もともとは、平安時代に始まった大山寺の祈願法要「御輿行幸」で、地蔵菩薩の縁日にあたる5月、10月の24日行われ、法要の後、1200年前から燃え続ける「不滅の法灯」を先頭に厄年の男性らが担ぐ御輿と稚児や僧兵、平安貴族など、古の装束をまとった人々が大山寺へとゆったりと練り歩きます。
この日も色とりどりの衣装をまとった時代行列が、大山寺へと続く参道を厳かに、そして優雅に進み、伝統をかみしめつつ歴史の重みを体感。その後、住職によるありがたい講和をいただき今年も無事終えることができたのですが、ここで残念なお知らせ一つ。
御輿の担ぎ手が不足すると同時、数年前までは20人以上はいた稚児行列も今年は4人。そうしたことも理由の一つとなり、次年度以降は、3年に1度の開催となることが告げられたのです。
時は変わっても受け継ぐ必要があるもの。
地元のみなさんの手でこれまでも守られてきたこうした神事が、時代の移り変わりとともに減少していくことはとてもつらいことだけにぜひ多くの方がこうした現実を受け止め、少しでも協力する意識、行動をとってもらえることを願ってなりません。
ともあれ、今年は華やかで雅な時代行列を満喫。
関係者のみなさん、参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。
きっとみなさまにはこの先、幸せな時間が訪れることでしょう。