「〜命をつなぐ〜 白砂青松復活ボランティア」 2月21日

この物語は、一人の女性が知事にあてたメールから始まりました。

「年末年始の大雪による雪害。自分の地元がこんなにもひどい惨状に。今、松の木は泣いている。弓ヶ浜や砂丘の倒木を何とか復活させ、もとの美しい松林に・・・。ぜひ県民に呼びかけ、ボランティアで再生させてみてはどうか」。

そんな提案に平井知事が即反応。
すぐさま鳥取県西部総合事務所、東部総合事務所を中心としたチームを結成し、ここに官民一体となったプロジェクトがスタートします。

「弓ヶ浜・鳥取砂丘 白砂青松復活ボランティア」

2月19日・20日で約500人が参加。
遠くはこのボランティアのためだけに熊本から、東京から、大阪からやってきた心優しく、熱いハートを持った人たちも。一人の呼びかけが県を動かし、全国から思いに賛同した人が集まる奇跡。とても一言では表現できない“つながり”がここに存在しているような気がするのは私だけでしょうか。

当日は枝切りや倒木の搬出、粉砕機による木のチップ化などをみなさんで実施。
みんな真剣。一生懸命。
でもみんな何だか楽しそう。
同じ思いで集まり、作業する時間はそれぞれの心に響く何か特別なうれしさ、喜びがあるのでしょうね。周囲を見渡した時、フッと笑顔になるような・・・。参加した私もそうでした。

再び命を吹き込まれた松。
今の子供たちが大きくなるとき、活動の一つ一つが語り継がれ、地元を守る、地元を愛するきっかけになればなぁなんて思いますが・・・。

当日活動に参加したのは現場で作業した人だけではありません。

頑張ったみなさんのおなかを満たすランチを提供するために集まった人たち。提案者でもある日々の糧のオーナーが中心となり、お店で仕込まれ自慢の料理(初日はカレー、2日目はハンバーグ)をできたてで提供されていましたね。境港市の職員のみなさんによるつみれ汁とともに大満足のランチタイムでした。

そして、とっとりバーガーフェスタに参加した店舗のうち、18店舗が声をあげ、自慢のバーガーをわざわざ会場まで届けてくれました。
「週末はお店の営業で参加できないが、何らかの形で参加したかった」そんな気持ちが詰まった地元産品使用のご当地バーガーを参加者へ提供。これまた地元農家さんが持参された白ネギとともに“おいしいプレゼント”をボランティアスタッフに渡してくれました。

仕掛ける人も。
働く人も。
届ける人も。
報道する人も。

思いは一つ。みんな鳥取県が大好きで、鳥取県が元気になってほしいとの気持ちだけ。
作業の中身よりもその“気持ち”そのもので、みんな同じ、つながっているんだと感じることができました。

町を創るのは“人”。
こんな小さな地方だからこそ、一人の思いが広がり、伝わり、共有し、奇跡につながる。
改めてこの地域があるべき姿を今回の大雪が教えてくれたんだと思えてなりません。

本当にありがとうございました。
みんな、サイコーーーーーです。

作業開始時には朝モヤで霞んでいた大山が、作業終了時には一番下の写真のような絶景に。
まるで作業に疲れたみなさんの体と心を癒すかのような神様の粋な演出でしたね(笑)


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