個人的に大好きなお祭りへ。
江府町江尾で500年以上受け継がれる「江尾十七夜」に出かけてきました。
伯耆の国 江美城主の蜂塚一門が孟蘭盆十七日の夜、城門を開放し、町民や農民とともに盆の供養と豊年を祈って朝まで無礼講で踊り明かしたという伝統のお祭り。
実はこのお祭りには、何とも悲しくも微笑ましい物語が・・・。
それが・・・。毛利の大軍に攻め込まれ、落城の後、敵の支配下となった城下の住民たちが、蜂塚氏在城の頃を慕い悲しみ、くる年もくる年も盆の十七日の夜を忘れず、城跡の草むらに集い、念仏の心を抱いて踊り伝えたというもの。
地域の絆を感じさせる当時のお祭りも、今となっては地元の人々にとって、故郷を懐かしい伝統としてしっかりと受け継がれています。
この日も当時の踊りでもある無形文化財「こだいじ踊り」をはじめ、田舎ならではの素朴かつ郷愁を誘う演出が随所に。
特に火文字の隣に打ち上げられるフィナーレの花火では、おぼろ月とのコラボが楽しめるというサプライズで今年のお祭りも幕を起こすこととなりました。
また来年。
ぜひ地元の多くの人たちの情熱で受け継がれていくことを楽しみに待ちたいですね。