2010 大山・山陰絵日記 「海の男たち」 1月15日

街は暗く、鳥たちの目覚めの声も聞こえない午前5時。
静かに夜明けを待つ周囲のロケーションとは対照的に、ここ境港の魚市場だけはMAXのテンションで入港する船を迎えては、次々と水揚げされた魚がセリのステージへと運ばれていきます。

この日、撮影した現場は境港が日本一を掲げるベニズワイガニの水揚げ風景。

ここで働く海の男たち。
男性の元気のなさが囁かれる時代にあって、「男」のかっこよさ、「男」としてのあるべき姿を感じるのは私だけ?
ファインダー越しに見る彼らの表情は、日本の底力、日本人の誇り、ひたむきさを伝えてくれるようにさえ思えます。

失われつつある一次産業の誇り。
その一方で見直される国産ブランドの価値。
こうして現場で働く人の姿を、こうして働く人たちの声を、ぜひ多くの方々にみてもらい、改めて何が大切で、何を守り、何を変えていくべきなのかをそれぞれで考えていきたいですね。

多くの観光客が境港にやってきてはおいしい魚料理に大満足。
間違いなくその笑顔を引き出しているのはみなさんのこうした苦労、地道な作業のおかげ。

ご苦労さまです。
そして、ありがとう。


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