山陰の春の訪れを告げる風物詩としてすっかり定着しつつある中国大陸からの贈り物「黄砂」。
日中は大山をすっぽりと覆い隠し、
車や建物は砂まみれ、
洗濯物は外に干せないといった様々な“問題”とともに戸惑いの春をどんよりと演出してくれます。
が、朝や夕暮れ、この黄砂が幸いにも美しい風景を描き出すことがあります。
それがご覧のような写真の風景。
普段陽の光が強すぎてまん丸のフォルムを眺めることがなかなかできないのに、砂のフィルターによって光が和らぎ、こうして私たちの瞳にも美しい夕日や朝日の丸いカタチが写し出されているのです。
黄砂に包まれる幻想的な世界。
正直なところあまりうれしくはありませんが、こうした風景に出逢うことで、ちょっとだけ許せてしまう・・・、そう感じてしまったのは私だけでしょうか。