大山・山陰絵日記 「城跡からの夕暮れ、そして・・・」 3月11日 


地元通のスタッフも太鼓判!
これだけのパノラマビュー、大山でもそうはありません


湊山公園のはずれ、山陰でも屈指のビューポイントがあるのをご存知ですか?
「米子城跡」
地元の人ならほとんどが知っているでしょう。
でも実際上がった人は・・・。
案外その素晴らしさを知る人はいないのかもしれません。

対面から眺める大山の夕暮れ
雪化粧が頬紅を塗ったように紅く・・・


標高90mに位置する「米子城跡」
「たかが90m」と思う人もいるでしょう。ただ・・・
遮るものが何もないこの場所から見る風景は360度の大パノラマ。
絶景と謳われる大山でさえ、頂付近に行かなくてはこれだけのパノラマ感に出逢えないことを考えれば、どれほどの景色か・・・。想像してみてください。

この日の夕暮れもそうでした。
青空の下、白く染まる大山の頂が徐々に赤く染まっていく様子はとっても神秘的。
まるで、じっと見つめられて照れているかのように・・・。



振り向けば「中海」
日が沈むにつれ水面がオレンジ色に


大山の雄姿から一変、後ろを振り返ると雄大な中海の眺望が目に飛び込んできます。
水面がオレンジ色に染まり、遥か向こうに日が沈む様子はとってもドラマティック。
そして見上げれば紅く染まった上空に引かれる一本の飛行機雲。

米子城跡の夕暮れには“もう一つのドラマ”が隠されているのです。


夕暮れから暗闇の夜へ
その狭間に待つ赤×青のイリュージョン


日が沈みお楽しみはこれまで?
いやいや、米子城跡の美しさはまだまだ続きます。

夕暮れから夜へ。
その狭間となる時間帯、中海と空を縁取る「色」に注目してみてください。
これって幻影ではありません。
日が沈んでも夕暮れの赤はかすかに残り、そして暗闇の前、空が濃紺に染まる瞬間に描き出される赤と青のコントラスト。
冷たい風を感じないほど、目の前に広がる景色に見とれてしまうことでしょう・・・。


城跡ドラマティック 第二幕
夜空に浮かぶヒューマンイルミネーション


周囲が闇に包まれると同じくして徐々に浮かび上がる市街地の明かり。
家の照明、車のライト、船の漁火・・・。
この明かりこそ、米子市民の生活の証しであり、ポッ、ポッと灯る様子はまるで自然を舞うホタルのような美しさ。

第二幕のクライマックスは、ご覧のような夜景。
城跡の北にはこんなにも美しい景色が広がっているのです。



※米子城跡への登山道は街灯がありません。
よって夜の登山は危険が伴いますので、
各々の判断、準備でくれぐれもご注意の上、お出かけください)


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