大山・山陰絵日記 「静流@木谷沢」 11月29日

あれだけ紅葉で賑わった大山。
それも今は・・・、過去の時間かと思わせるように、一抹の寂しさを感じさせつつ、冬の訪れをじっと静かに待っています。

華やかな時間のあとにひかえる風景。
一見儚さや寂しさをおぼえるようでもありますが、小鳥のさえずり、秋風になびく草木の声、そして奥大山の森の深く、心に響く清流の瀬音など・・・。
自然の奏でる癒しの音色が、どこからともなく耳に・・・。
これって、多くの人出で賑わったあの時期には、とても感じることができない貴重な時間なんですよね。

特に木谷沢に佇み、清流のそばでじっと時の流れを感じていると、耳に運ばれる川の瀬音が、何だか無音であるかのようにスーッと体に中に溶け込んでくるんです。
何だろう。音がするのに、していないかのように無になれる時間。
これも自然が奏でる音色だから?
これも心が清らかになっているから?

だからこそ、今回のタイトルは「清流」ではなく、「静流」

ブナの森が、しばし冬という名の永い眠りにつく前のひと時。
奥大山の深い森で、こんな自然の「声」を受け取ってみませんか。


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