[米子] 舟の上の特等席から・・・ 
加茂川・中海遊覧船 サンセットクルーズ 5月1日〜


県境に広がる中海

その昔、中海は“錦海”と呼ばれていました。
その訳は・・・、湊山から眺める夕日があまりにも美しく、まるで錦の布を敷いたように水面が黄金色に染まることからそう称されたのだとか。

確かに、
日没前の30分、湊山公園や米子城跡に身を置き、夕日を眺めていると、徐々に日が傾くにつれ、水面が黄金色に輝き始めます。そしてでっかい夕日が私達に別れを告げ、西の彼方に沈んでいく様子は何とも幻想的。
毎日見ていても飽きない山陰の風景遺産の一つです。


そんな夕日を特等席で・・・。

中海の風景を誇りに思い、「錦海」なる風景を間近に楽しんでもらおうとこの5月よりスタートするのが、「加茂川・中海遊覧船 サンセットクルーズ」
いまや米子観光のスタンダードとなった遊覧船。
その最終便だけは名称を「サンセットクルーズ」とオシャレに改め、“夕日のナビゲーター”としてみなさんを夕日ショーの特等席へと誘ってくれるのです。

2008年04月24日


日没30分前よりスタートするサンセットライブ
沈む夕日には、しばし人を感動させる“魔法”が


出航は日没1時間前。

まずは白壁土蔵の町並み残る加茂川を出発し、橋の上を通る車、そして川辺に立つ民家の人々を横切りつつ、下町の生活にふれる時間からこのドラマはスタートします。

最初の感動は、狭く浅い加茂川から雄大な中海に抜ける瞬間。
エンジンの切り替え音とともに拓けるパノラマの視界に「おぉ〜〜」。
そこからは速度を上げ、目の前を沈む夕日に向かって船は進みます。


願いは一つ、「逢えますように」。

山陰の天気は移り気。
晴れてると思っていても夕暮れ時には空いっぱいの雲に包まれたり、そんなことこの地ではとっても日常的だけに、視界がひらけるこの瞬間まで、実はどきどき。
そして中海に飛び出し、ついに感動のご対面〜・・・。
あなたの切なる願いが叶えば、こんなにもでっかい夕日に出逢うことができてしまいます。
見渡すとまわりは海、まさに夕日を独り占め。
これが第二の感動


夕日に向かって・・・


空からふと水面へと目をやると、“錦海”の名の通り、海が黄金色に染まっています。夕日から延びるように敷かれた真っ赤な帯に向かって舟を走らせる時間、これはまさにレッドカーペットを歩くハリウッドスターのよう。そして陽が傾くにつれ、空は暗くなる反面、水面や夕日はさらに赤く、いや黄金色に輝きを増していく様子に・・・。言葉を失います。
これが第三の感動です。

そしてクライマックス。

落日夕日の歓迎を受け、さらに赤い絨毯を進んでいくとついに落日のとき。
まん丸のフォルムがゆっくりと崩れはじめ、半分がかけ、そして全部が消え去ったとき、このドラマのフィナーレを迎えます。
何だろう、この胸からこみ上げてくるものは・・・。
ということでこれが第四の感動


振り向けばそこに・・・

さぁ、あとは帰るだけ。
気持ちを切り替え振り向いた瞬間、そこには第五の感動が待ち構えています。
それが夕暮れ、霧に浮かぶかのように薄っすらとその雄姿を披露する日本の名峰・大山
乗船したこの日はあまり美しくはありませんでしたが、時には山頂が赤く染まる神秘的な大山にも出逢えるとか。
そんなことも期待しつつ、また今度、夕日との再会を楽しみたいですね。

萱島行きは夕日しか目に入らなかった周囲の景観も、帰り道ではとっても新鮮に感じられ、船頭さんのガイドもあり、自然豊かな山陰ならではの素晴らしさを再確認。

萱島付近にある水鳥たちの住処、
夕空を照らす灯台、加茂川にかかる橋に立ったレトロなガス燈
などなど、
すべてがドラマの名脇役に。

ともあれ、
舟の上の特等席で眺める中海の夕日、そして海から眺める様々な景観こそ、“百聞は一見にしかず”。
あなたの目と心に、しっかりとその風景を焼き付けてほしいものです。


余談で・・・
乗船したこの日、こんなドラマがありました。


次なるドラマはいったい・・・

サンセットクルーズ 基本情報
申し込み先090-6837-2731(すみだ)
当日までに電話にて要予約
運航期間5月1日〜10月初旬予定
運航日晴れの日の夕方(電話にて要確認)
出航時間日没1時間前(電話にて要確認)
乗船場米子市岩倉町 白壁土蔵前
(加茂川沿い・天神橋前)
料金1000円
天候条件により運航を決めておりますので、乗船希望の方は必ず事前にお問い合わせください。
※加茂川・中海遊覧船では定期便も運航中
10時〜、14時〜(要予約)
HPhttp://yonago.sanin.jp/(米子市観光協会)


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