雨上がり、大山のスカイラインがくっきり浮かび上がりました。
弓ヶ浜海岸からは、海に流れるようにつながる大地のラインが手に取るように見えました。ちょっと珍しい風景かもしれません。
実はこんな風景を、１２０年前に小泉八雲が素晴らしい表現で本(知られぬ日本の面影）に著してします。『青い静かな海面が何哩（マイル）も続く向こうに、長くのびる低い伯耆の浜が見える。蜃気楼のように霞んで、その遠くに続く砂浜がまるで果てしない白い条（すじ）のようでそれが青い水面に縁（へり）を付けている。中略。そしてそうしたすべての向こうに、すばらしい形をした大山の霊峰が空に高く浮かび出て、その頂上の筋目は雪を戴いている。』　この感性、この表現力、今でも輝いています。