西方に広がる極楽浄土の大地と海と空と。
大山寺にある寺院の中で最古の阿弥陀堂には中心に阿弥陀如来像が鎮座。そして、如来の正面に広がる風景がこれ。(実際には杉などの大木が茂り、現在は阿弥陀堂からは見えませんが…) この方向を向かれている理由は、黄金色の風景に先にある世界が阿弥陀如来のお住まいになる極楽浄土だからでしょうね…。
先の出雲國の山並み(島根半島)のシルエットに向けて橋のような弓(夜見)ヶ浜半島が見事な弧を描いています。まるで浄土へ導く道のように。その道の左には黄金に輝く中海、右には美保湾、そして夜見(黄泉)の半島…ゾクゾクとしてきます。出雲神話の舞台にもなったこのパノラマ空間、時空を超えて先人たちがメッセージを届けてくれているように思います。ちなみに、この風景のど真ん中に、水木しげるさんのふるさと・境港があります。