梅雨入り直前の大山夕景。緑に紅が混じり、この時季ならではの心地よい色合いに。
“緑紅色”という言葉はありませんが、あえてこの色合に“大山緑紅色”と名付けたい。そんな気分になりました。 手前の若干ダークな森は赤松の森、後方のスポットライティングされているような明るい緑紅色の森はブナやミズナラが中心の落葉広葉樹の森。パワーグリーンの新緑も色が落ち着き始め、梅雨に向けた準備ができたようでもありますね。写真の中にシルエットの鳥が写り込んでいますが、この鳥はちょっと珍しいワツバメ。3年前に第64回全国植樹祭が大山山麓で開催されましたが、その際に天皇陛下が大山とこのイワツバメを詠まれました。
『大山を 果たてに望む窓近く 体(たい)かはしつつ いはつばめ飛ぶ』
お泊まりになられた大山ロイヤルホテルの窓近くを飛ぶイワツバメをお詠みになったもの。 とっとり花回廊にはこの歌を刻む御製碑が設置されています。そのやわらかい形状はイワツバメの姿をイメージしているということです。