当地を代表する絶景のひとつ『出雲赤壁 （いずもせきへき）』。
知る人ぞ知る美保の北浦（島根半島の北岸、日本海に面した海岸一帯を指し、東端の地蔵崎から七類湾に至る約８kmに広がる景勝地）の白眉とされる海岸美。梅雨明けの翌日（海の日）、友人のクルーザーで、久しぶりに美保の北浦にでかけました。知られざる絶景地は、昔と全く変わらない姿で迎えてくれました。濃紺の海面に映ずる赤色の雄大な美しさは、訪れた人々を感嘆させてきました。昭和２年（1927）年７月、この景色を海上から眺めた島村藤村も未完に終わった最後の作品『東方の門』にその感激を記している。「岸に近く、海上にそばだつ無數の奇巖は、殆ど數へるにいとまがない。」と。出雲赤壁はクライマックスシーン。高さ132ｍ、幅70ｍで、天に向かってそそりり立っています。ちなみに、船上からでしか見ることは出来ません。