大山を愛した文学者
本文
大山寺ゆかりの作家 <志賀直哉>
(1883−1971) 小説家
白樺派を代表する小説家のひとり。
代表作の「暗夜行路」の舞台は大山であり、実際に志賀直哉が訪れた宿
坊「蓮浄院」も実名で登場する。
【代表作】「暗夜行路」「城崎にて」「和解」
大山寺ゆかりの詩人 <高浜虚子>
(1874−1959) 俳人・小説家
俳句雑誌「ホトトギス」の理念となる
「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱したことで知られている。代表作「虚子句集」など。
【代表作】「虚子句集」
名和・御来屋ゆかりのお話 <太平記>
太平記―作者、成立時期は不詳
日本の古典文学作品の一つ。
鎌倉幕府によって隠岐に流された後醍醐天皇が、隠岐から逃げ出し
た際に、名和長年に助けを求めた。
御来屋についた際に、後醍醐天皇が座った石が「御腰掛の岩」である。
【これを読めば太平記がわかる!】「太平記」平岩弓枝著
桝水高原ゆかりの作家 <大江賢次>
(1905−1987) 小説家
伯耆町出身
東京で暮らす期間が長かったが、
ふるさとや大山をこよなく愛しており、その気持ちを表した句も残っている。
作品にも農村・農民を舞台にしたものが多い。自伝「望郷」の序章の一節には、
大山への思いを描いている。代表作でもある「絶唱」は、山陰地方の風土性が織り込まれている。「絶唱」は英語や中国語にも訳され、何度も映画化されている。
【代表作】「絶唱」「望郷」「アゴ伝」
淀江ゆかりの詩人 <生田春月>
(1892−1930) 詩人・翻訳家
米子市出身
淀江の海や淀江からみる大山の美しさに魅かれ、
「相寄る魂」に、大正期の淀江の風物を美しく描いている。
【代表作】「霊魂の秋」「感傷の春」