大山王国
地元の人たちへ伝えたいこと 大山の嘆き、大地の悲鳴 「土は泣いている」


大山を愛する人たち。
そしてこの地域の恵みで生活をする人たち。
この写真を見て、どう思われますか?

ここは大山へと続くビューライン沿いの畑。
新しく立ち上げた「じげ風呂農園」。 ←農園のレポートはコチラで

自らが農業体験することで、その苦労、収穫の喜び、そして生産者の気持ちを少しでも理解しようとはじめた私達の新しいプロジェクト。
何より大山で育つ素材のよさを知り、それを自らで栽培してみたいという欲求でスタートしたものでもありますが・・・。

その途中でのひとコマ。

耕している最中に・・・。
わずか十数mの溝を掘り起こしただけで・・・、出てくる、出てくる、ゴミの山。
前向きにもなれません。気持ちも萎えてしまいます。

大山の土壌は魔法の土と呼ばれる「黒土」の大地。
でもね・・・、いくら土がよくてもこうして汚されていけば、いずれは・・・。死んでしまうかもしれません。

たぶん缶やペットボトルなどのゴミは車窓からのポイ捨てがほとんどだと思いますが、この状況は偶然ではなく必然。確信犯であるわけで・・・。

これでも地元はただ黙ってみているだけしかできないのでしょうか?
犯人探しをするということではなく・・・。
観光客の皆さんのモラルに依存するでは何の解決にもなりません。
私たち迎える側にも、この原因の責任は大いにあると思っています。

以前お伝えした「ブナの森の落書き」
これは私が見つける前、たぶん地元に住む多くの方がこの状況を知っていたはずです。
でも誰一人、声を大にして訴える者がいなかった。
これって非常に寂しいことだし、落書きされても野放しの状況では、ある意味「書いて下さい」と言ってるようにもとられかねません。

だって、今回のこのブナの森の落書きは、こうしてページで伝え、最終的に環境省や林野庁は動き出しました。ちょっと声を上げただけで・・・。
それだけ大きな問題ってことなんです。
伝えることの意味、地元の姿勢、これってとっても重要だし、こうした積み重ねが地元の意識を高めていくきっかけになると考えています。

まずは、地元民も含め「大山という特別な地」へ来てもらう際、それなりのルール、マナーの啓蒙からはじめないといけないのかも。
もちろん、それは人間のマナーとして当然のことですが、正直なところ日本人のモラルの低下は如実です。
(※ブナの木の落書きを見てると、昔のものは木の裏に書かれるものが多かったのですが、最近の落書きはほとんどが正面。しかも堂々と自分の名前を彫っています。たぶん悪いことをしていると意識がないのかも)

情けないことですが、地元としてのルールを厳格に決め、観光客に強い姿勢で接するとともに、自らも自覚する必要があると思うのです。

大切なことは地元民の一人でも多くがこうした問題を意識すること。
大山のこの場所の価値を改めて再認識することから始めないといけないのではないと感じています。

どうでしょう?

ただ確実に、今、大山は汚されていっています。
この現実は変わりません。

それでも他人事のように感じるのか、それとも大山の今を見つめ直すのか。
自然は私たちに問いかけています。
自然は私たちを試しています。

最後にもう一度。
あなたは何も感じませんか?

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